白き百合


8月13日、東京は東中野にある、菱田春草さまのお墓にお参りに行ってきました。
お墓のある大信寺墓地は、駅から歩いて15分程度。お寺は移転しているので、墓地だけが残された形になっています。


墓地への入り口。
とってもわかりづらいところにあって、番地と大雑把な地図だけでは
たどり着けなかったでしょう(><;)
ご子孫の方に教えていただいたおかげで、迷うことなく到着しました。


階段を上って、そのまま真っ直ぐ歩いていきますと…


ありました。
春草さまのお墓です。
普通の墓石とは違って、自然石をそのまま使った、とても可愛らしい感じのお墓ですよね。
さすがに春草さま本人の趣味ではないでしょうが…。


ちょっと見難いですが、墓石の裏側には
「明治四十四年九月十六日没
追悼展覧会委員会」
と書いてあります。
委員会の代表は、当然横山大観なわけで、この可愛い墓石は
大観の趣味ということかな?



かねてより、春草さまのお墓には、絶対百合だーーーーーっ!と決めていたワタクシ。その想い通り、百合の花をお供えしました。
なんとか百合の花をGETできてよかったです。
実はギリギリセーフだったんです。というのも、駅を出てすぐの商店街に花屋さんがあったので、ラッキーと思ったら、なんとお店にあった鉄砲百合はALLつぼみ!
花瓶に生ける訳ではないので、つぼみなんてダメダメ〜〜!
しかたないので、そのまま墓地に向かって商店街を歩いていきました。
しかし、小さな商店街のこと。そうそう花屋なんてありません。仕方ないからスーパーに…。
お盆の時期だったので、それなりにお花はあったのですが菊!菊!百合を含む花束もあったのですが、肝心の百合が枯れかけ〜〜〜!
こんなんじゃダメダメ〜〜!

そうこうしてるうちに商店街も終わってしまった…
「ああ春草さま。花もなくお参りする私を許して〜〜」と思った矢先に!…一軒の花屋さんが燦然と輝いていたのでした!
たずねると、百合がいっぱい〜〜(^▽^)
ここの鉄砲百合もALLつぼみだったのですが、シベリアなんとか(アラスカだったかも)という百合が、適度に咲いた状態で私を待っておりました。

ただね〜〜〜…私の予定としては、透明セロファンで包んで白いリボン…のはずだったのに〜〜〜〜!
百合の茎を切ったりしてもらってる間、もう1人の店員さんに「どこにお参りですか?」とか聞かれて、色々話してるうちに出来上がってたのがコレ…↑
「お墓参り」の時は、こういう風になっちゃうのかな。お墓やお寺がとっても多い地域なので、その花屋さんも、きっとお参り用のお花で商売してるんだろうし。
色気のないその花束を、涙ながらに受け取って墓地を目指した私なのでした…(T▽T)



春草さまのお墓の隣には、ご家族の墓碑もありました。こちらは一般的なスタイルですよね。
墓石の側面には、ご家族のお名前が刻まれていました。ちょっと見難いですけど、右からご次男秋成さん、奥様千代さん、ご長男春夫さん。


お線香は持っていかなかったので、お花をお供えしただけでしたが、もちろん手を合わせてまいりました。(写真撮影する前に手を合わせましたよ〜〜もちろん)
春草さまと大観氏を元ネタにして、あ〜んなことや、こ〜んなことを妄想してしまってすみません、と深々と謝罪もしてまいりました(^^;)
きっと許してくださったと思うので(そうなのか!?)、さあ、次の同人誌でもはりきるぞーーーー!

長野の飯田のお寺にも春草さまのお墓があるらしいですね。
機会があれば、そちらもたずねてみたいものです。



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